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by luce-145

偶然。

工芸館と民芸館


今月の工芸館は、涼しさ招く大人工芸館と、!コレクションこども工芸館の二部構成。


私は、大人担当で、2時前にワラワラと集まっていただいた4名の方にむけて、タッチ&トークをしました。まとうに涼しく、みるに涼しい作品を参加者のみなさんと鑑賞して楽しい一時間でした。

今回ご紹介した作品は、小宮康正さんの長板中形夏草にウチワ、鎌倉芳太郎さんの麻地紅型竹文夏長着、志村ふくみさんの水瑠璃、石井康治さんの礁。

今回の調べた中での、一番力を入れたのは、鎌倉芳太郎さんの作品。
沖縄に行ってきたばかりだったので、紅型にも興味がわいたことと、還暦の年で、今まで研究者という立場から、紅型の宗家に弟子入りして作品を作り、人間国宝になっちゃったことなどなど。うちなんちゅ~のひとではないのですが、そのしらべようといったら半端じゃないのです!

琉球王国がなくなり、紅型がすたれしまったことを嘆いた鎌倉先生は、丁寧に型紙を蒐集し、琉球の風習をくまなく調査したときのノートが重要文化財になっています。
戦争で焼失される前に、丹念に残したスケッチや、写真は、その後取り壊しが決まる寸でのところで、取り壊しの危機を回避し、復興させたのも彼の力があってこそ。
その当時のノートが製本されて、『鎌倉ノート』として美術館の図書室で閲覧できるのですが、それもまたびっくりです。


紅型だけれど、とってもモダンな色使いと、その構成は、ゲーテの色彩論を実践した証だとか。

ん~、着てみたいなあ。


説明も終盤、石井康治さんの「礁」という作品の前で解説をしていたところ、目の前に見知った顔が・・・。


あ~びっくりした~。 写真撮られてるの全然気がつかなかったし…。




9月からは、三越の大得意様だったという染野夫妻の陶芸コレクションの数々をご紹介するので、お時間あったらぜひ!
by luce-145 | 2009-07-18 18:30 | 工芸館のこと